It's a small war

きみと僕とのあいだに起こる とるにたらない 小さな諍い

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ルイスの冒険

夢を見ました






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それが夢だということは、すぐには分かりませんでした

僕はいなくなった友達を探していて

そのことに夢中になりすぎていて

これ自体が夢の中だということなど、まるで思いつきもしないで







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迷い込んだ煤けた壁の部屋には、蝶々と蜘蛛しかいませんでした





つきあたりにある、扉を隔てた奥のほうから、なにか物音がしました


よくよく耳を澄ますと、それは幾人もがひそひそと喋る声で


僕は蜘蛛の巣だらけの部屋を抜け、その扉を開けました











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突然開いた扉の音に驚いたのか、そこにいた人形たちはいっせいに僕を見ました

「ねぇ ジミーを知ってる?」

僕は勇気を振り絞ってそう聞いたけれども、みんなは首を横に振りました

部屋にいた幾人かが、僕の頭に蜘蛛の巣がついているのを見て噴き出すのが聞こえました

僕は恥ずかしくて、みんなに向かって僕はわざと蜘蛛の巣を頭に乗せているんだ、このほうが次の選挙に沢山のアリンコが出馬するから、と、夢ならではのわけのわからない嘘をつきました



友達は、見つかりません



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別の部屋へ行くと、少し前に蜜夏月ポケットへ帰ってしまったはずのフォマが、椅子に座ってお菓子を食べていました

僕はいくらか安心して、なつかしいフォマに「おおい」と声をかけたのです

フォマの周りに群がっていたペンギンたちが、口々に僕を非難しました

「整理券は持っているのか!」

「おまえはどう見ても転売屋だ!」


僕はそれにかまわず、フォマに尋ねました

「ねぇ、ジミーを知ってる?」



フォマは水色とピンクのねじれ棒になっているキャンディを舐めながら

「前に一度だけ食べたけど、あんまり美味しくないよな」

と言いました

まるで知らない人のようになってしまったフォマと話を合わせようとして、僕は

「たしかに、あの店は先代が亡くなってから、めっきり味が落ちたよね。でも遺された未亡人がなんとか店を復興させたいってがんばっているんだ。力になってあげてくれないか」

と頼みました

そのとき、僕の目にはもうフォマが山岡士郎にしか見えなくなっていたのです



僕の友達は見つかりません


僕は泣き出したいような気持ちでとぼとぼ歩き続けました

僕が迷い込んだはずの場所は、いつのまにか草っぱらになっていました


草原には初夏を過ぎて茎を長くしたタンポポがたくさんゆれていました

もう花が終わって、細い毛が集まったまぁるい綿毛が、もっと強い風を待っていました




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僕は大声で叫びました


「ジミー!!」




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あれはたしかにジミーだったと、目が覚めてからも思いました












*****




最後の2枚の野原の写真は、蜜豆さんが撮ってくださったものです。
実はいただいたのはかなり前なのですが、初めて見たときから、ルイスが夢で見る光景っぽいな、と思ってどんな記事にしようか考えていました。

蜜豆さん、素敵な写真をありがとうございます!

| ルイス&ジミー | 16:32 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

コメントありがとうございます!

お返事したいので私もコメントでお返ししておきます。フフフ

| ななつ | 2008/06/18 12:34 | URL | ≫ EDIT

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| | 2008/06/17 19:38 | | ≫ EDIT















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