It's a small war

きみと僕とのあいだに起こる とるにたらない 小さな諍い

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さよならベンジャミン

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ベンジャミン「皆様、遅ればせながら、あけましておめでとうございますっ! わたくしベンジャミンより、謹んで新年のご挨拶を申しあげますっ!」


ベンジャミン「ご存知ない方のために簡単に自己紹介させていただきますと、わたくしベンジャミンは、当家の執事を勤めさせていただいておりますセルロイドウサギでございます。

セルロイド素体は、近年流行の無発泡ウレタンレジンと比べますと、堅牢さでは遥かに及ばぬものの、手ごたえは極めて軽く、焼きメレンゲのような儚い触感がレトロシックで非常に味わい深い代物」


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ベンジャミン「中身がまるきりの空洞であるがゆえに、自立を妨げる足裏のパーチングラインさえうかつに加工できないのが玉に瑕ではございますが、こう見えてもわたくしの顔、および洋服のペイントは、名のあるトールペイント作家さまの手によるもの。そこらのマスコット人形などと比すれば、やはりその存在感と器量の差は歴然、と自負しております。

また、わたくしには縁あって当家に来られたお嬢様、お坊ちゃまの身の回りのお世話をし、当家にて快適な生活を送っていただくという重責がございます。この職務が、わたくしの存在になおいっそうの重厚感を与えていることは否定できるものではございません」


ジミー「おい」

ベンジャミン「ハタから見ますと一見優雅にも思える執事という職業ですが、なかなかどうして、楽な仕事ではございません。
新しく来られたお嬢様、お坊ちゃまの中には、人形として生れ落ちて間もなく、ただわたくしのみをよりどころとされ、ご自身の名付けを依頼される方すらおられます。
執事としての機転と包容力に加え、センスと知識の問われるこのような依頼をやすやすと遂行するには、やはりそれ相応の器と申しますか、才能が必要とされるのは言うまでもございません」

ジミー「おい」

ベンジャミン「また、お嬢様、お坊ちゃまがたのご器量、ご気性は本当に十人十色でございます。執事としていたしかたのないこととは言えど、ときには目つきの悪い剛毛天パの小人人形から悪し様に罵られる、などというありがたくない機会もあるわけでして。
そんな場合には正直、執事という肩書きなどかなぐり捨て、粗めのスポンジペーパーで敵のメイクを全てこそげ落としてやりたいほどの憎悪に駆られるのをぐっと我慢して」

ジミー「おいって!」

ベンジャミン「あ、これはジミーぼっちゃま」






ジミー「さっきから既出画像ばっか並べて、なに気持ちよく喋ってんだ。つかこれも既出画像じゃねぇか!」

ベンジャミン「いえこれはその、年末のドールズパーティに参加したさい、ちょっとした事故がありました関係で。皆さまにわたくしの最新映像を見せられる状態ではございませんので、アリモノの写真で対応させていただこうかと」

ジミー「この場にいねぇルイスまで映りこんでやがる」

ベンジャミン「ルイスぼっちゃまはもともと空気のような存在でございますから問題ないかと」

ジミー「お前に言われたくねぇと思うけどな。てゆーか、顔大丈夫か。ったく派手につぶれたもんだ」

ベンジャミン「管理人がわたくしをプチプチで包まないのが悪いのです。ドルパの人ごみに揉まれたのがまずかったのでございますよ。
まぁ、凹みはセルロイドの宿命ですので致し方ないとは思っております。ただわたくしの場合、どこへ里帰りすればよいのかが問題で。ドルパ会場で特設ビューティサロンへ駆け込んでみたものの、門前払いされましたし。
この事件のおかげで、ルイス坊ちゃまに依頼されましたエッチナオトのお洋服も入手できませんでした」

ジミー「その発音かなり微妙だな。・・・つかお前、結構ノホホンとしてるみたいだが、このままだとモノに戻っちまうぞ」


ベンジャミン「・・・・・・と申しますと」


ジミー「人形は顔が命だって言うだろ。オレらはな、顔がつぶれたり、汚れたりしたまま長い時間ほっとくと、そのうち意識が無くなって、ただのモノに戻っちまうんだよ」

ベンジャミン「ええっ! そ、それはあんまりですたい! どぎゃんすればよかとですか!?」

ジミー「口調変わるほど動揺すんなよ」

ベンジャミン「とととというかマジメな話、それは一大事でございますよ! このままではわたくし」

ジミー「その顔面白いけど、そろそろ何とかしねぇとな。凹んだセルロイドを直す方法がねぇか、ルイスたちとも相談してみるか。あんま役に立たねーと思うけど。つか100%俺一人で考えたほうがいいと思うけど一応奇跡を信じて」

ベンジャミン「・・・ジミー坊ちゃま・・・」

ジミー「なんだよ」

ベンジャミン「わたくしのためにそんなにしてくださるとは・・・申し訳ございません。
白状しますが、聞かれていないのをいいことに、わたくし先ほどジミー坊ちゃまのことを、目つき最悪、優しさの欠片もない、悪魔のような剛毛天パのブサイク守銭奴小人人形などと・・・」

ジミー「・・・もうちょいソフトな言い回しだったような気がするけど気のせいか」

ベンジャミン「・・・面と向かって言ってみたかったのです」




*****


年末からベンジャミンがえらいことになっております。


新年明けましておめでとうございます。

本年も当家をよろしくお願いします。


拍手をありがとうございます。
↓以下コメントお返事です。反転でどうぞ

Kさま

あけましておめでとうございまーす!
正月ボケで出陣(なんの)がすっかりおそくなりました。
昨年はこちらこそ衝撃の出会いを本当にありがとうございました。今年も要所要所でたくさん遊んでくださいね。いつひまですか?(ここで聞くなと)
そして超っぱやログアウト、直った情報ホントですか? もうボタンを押す前に本文をctrl+cしなくてもいいんでしょうか?! もう一度FC2を信じていいんでしょうか?!(kさんに聞くなと)

| 執事のベンジャミン | 11:59 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

あっ ジミーに先を越されてしまいました!

ななつです。

ピンポン玉のように復元してくれるとよかったのですが、多少凹みがましになったものの、完全復活には程遠く・・・

困りました~
ちょっと知恵を絞らねばならない予感です。がんばります~

コメントをありがとうございました!

| ななつ | 2008/01/17 21:05 | URL | ≫ EDIT

うちのしょーもないウサギ執事のために、親切なコメントありがとな。ここはあたたかいインターネットだな。

セルロイドの凹みにはお湯、やっぱりそうだよな。俺もそう聞いたんだ。あいつのペイントは一応耐水性だから、管理人も湯につけて試してみたらしいが、いかんせんベンジャミンの場合、カラダが小さすぎるのと、成型口以外にもちいせぇ穴がいくつか空いてるせいでイマイチ元に戻んなかったみたいだ。

まぁ、正直俺はどーでもいいんだけどな。
ベンジャミンいなくても生活に支障ないし。
てかよく考えたら支障のあるヤツがいねぇんだよな。別に凹んだまんまでもいーんじゃねーかって気がしてきたな、正直。

ベンジャミンのことはともかく、お前んちにもセルロイド人形がいんのかな。もしそうなら外出するときはプチプチ巻いてやれ。

あとな、まだまだ寒いから風邪とか引くんじゃねぇぞ。うがいと手洗いも忘れんな。人形に言われたくねぇってか。まぁそうだな。

それじゃまた。

| ジミー | 2008/01/10 23:08 | URL | ≫ EDIT

はじめして、セルロイドがへこんだ場合は程度にもよりますがお湯につけると内部の空気が熱で膨張するので復元します。へこんだピンポン玉(セルロイド製)はお湯につけると元に戻るとググると出てきます。ペイントが耐水性だったらお風呂に入れてみてあげて下さい。

| H | 2008/01/08 19:26 | URL | ≫ EDIT















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