It's a small war

きみと僕とのあいだに起こる とるにたらない 小さな諍い

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I'm still here

※いつもの家とはまた違う場所からお送りする、短いお話です










*** 「おや」



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*** 「窓の外、日が射してきましたね! 今日はずいぶんあったかい」




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*** 「そういえば、昨日は雪でなくて、雨が降りましたね」




*** 「あなたは気づかなかったですか? もっとも、朝には上がっていました。
夜、しずくが窓に当たる音がして、それでぼくは、夜中に一度起きたんです」











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*** 「・・・そういえば」





*** 「ホルツヘイムのミモザ祭り、今年はどうだったろう?」





*** 「村の真ん中をつっきるあの古い街道は、今年も煙みたいな薄い黄緑に
染まったろうか?」






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*** 「あなたは知っていますか? ミモザの水揚げは、そりゃあむつかしいんです。
去年の水揚げ競争で、ぼくの枝は2等の冠をもらいました。2等の冠は金でないし、
1等のより小さいけれど、僕はかえって気に入っています」




*** 「あなたにも見せてあげたかったですよ。ホルツヘイムは、ミモザ祭りから
アネモネ祭りのころが一番美しいんですから。・・・え?」




*** 「ホルツヘイムの場所?」






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*** 「・・・それを説明するのは、すごくむつかしいです。ぼくが調べたところ、
あなたの家からだと、ホルツヘイムはひじょうに遠いから。
もしもあなたが、世界地図なんてものを見たことがあれば別だけど」





*** 「本当ですか! それじゃ、世界のてっぺんが北極で、一番底のほうには
南極があるのもご存知ですか?」





*** 「・・・素晴らしい! あなたの地理に関する知識は相当なものです! 
それなら話はうんと早い!」



09031203.jpg


*** 「ちょっと頭の中で、ヨーロッパ地方を思い描いてみてください。いいですか?
わかりやすく言うと、ホルツヘイムはドイツの真上、長靴のような形をしたイタリアの
下にあります。森に囲まれた、とても美しい村ですよ!」




*** 「分からない? なぁに、だいじょうぶです。ぼくはちゃんとわかっているから」




*** 「・・・よかったら、いつか一緒に行ってみますか?」











*****



ほんとうは向かい側に「彼」がいるんだと思います。

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