It's a small war

きみと僕とのあいだに起こる とるにたらない 小さな諍い

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SWEET HOME?

そのとき彼に会わなければ、おそらく僕は、思い出しもしなかったでしょう

明け方の、沈んだり浮き上がったりしながらたゆたう、僕の柔らかな意識が

閉じたまぶたの裏側で感じる、白々と明けていく世界の光を


その光のなかで見た、奇妙に明るい夢のことを







ルイス 「暑さのせいかな。僕にもついに限界がきたよ」


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ジミー 「あ?」

ルイス 「もうこの家からいなくなったはずのジミーの幻を見るなんて・・・」

ジミー 「幻じゃねぇよ」

ルイス 「そして幻のジミーにもあっさりマウントを取られる僕・・・徹底的に刷り込まれた、この家の人形ヒエラルキーに抵抗できない自分の潜在意識が情けないよ」

ジミー 「起きろこのアホンダラ」

ルイス 「・・・・・・む」

ジミー 「そしてお前の着ているトンデモTシャツについて、俺にも分かるように説明しろ」





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ルイス 「あ、これ? これは僕のオリジナルブランド・「BABY,THE AIR IS NOT VISIBLE」のロゴ入り限定Tシャツなんだ。カッコいいでしょ」

ジミー 「一体全体、どのへんがどうお前のオリジナルなのか説明してみやがれ」

ルイス 「え~っと・・・全部?」

ジミー 「脳みそ掻きだしてカレーにするぞコラ そんで一口も食わないで捨てるぞ」

ルイス 「・・・あいにく僕の頭には、グラスアイとやたらネトネトしたキャラメル色のパテしか入ってないよ・・・あ」

ジミー 「ん?」

ルイス 「僕、このセリフを前にも夢で聞いたし、言ったような気がする」


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ルイス 「たしか、あれは・・・・・・」






とつぜん水面に浮上した潜水艦のように

僕の意識に割り込んできたビジョン

呼び起こされる既視感



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そうだ、僕はあの夢の中で、いなくなったジミーを探していた



「ねぇ、ジミーを知ってる?」




淡い色の服を着た、白い肌の子たちは、みんな首を横に振った

あたりはとても眩しかった

人形たちはどの子もみな、涼しげな透明感をまとわせていて

きっとここが、あの蜜夏月ポケットなんだと僕は思った


「ジミーは絶対ここにいるはずなんだ、僕は知ってる」



大声で叫んだら、誰かが僕の肩を叩いた



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釦 「ルイス。お前の探してたジミーを持ってきたぞ」

ルイス 「持ってきたってなんだよ! ジミーを食材みたいに言わないでよ!」

釦 「その場合、可食部位は限られてそうだよな・・・ってそんなことはどうでもいい! 持って来てやったんだから、さっさと連れて帰れ」

釦くんはそう言って、手にしていた革のトランクを開けたんだ


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釦 「ほら、確かに返したぞ」


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ジミー 「シャッキ~~ン☆ あっ、ルイスさん! どうも~お久しぶりどぇーす!!」

ルイス 「これジミーじゃないよ」

釦 「なんだと? そんなはずないだろ」

ルイス 「だってなんかツノみたいの生えてるじゃん」

釦 「オレ的に、ツッコむなら口調のほうかと思ったんだが」

ルイス 「これパチモノだよ! ジミーはどこ!」


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釦 「そんなことより、見ろよ・・・なんて綺麗なシャンデリアなんだ・・・」

ルイス 「なにワケわかんないこと言ってるんだよ! ごまかしてないでホンモノのジミーを出してよ!」

釦 「落ち着けよ。ちゃんと目を合わせて話せば、オレがウソなんかついてないってわかるだろ」



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ルイス 「メッチャそらしてるじゃん」

釦 「細かいことは気にするな。とにかく、このタンポポ頭の糸目のリンゴホッペは、どう見ても正真正銘ジミーだろ?」

ジミー 「言うよねぇ~!」

ルイス 「ジミーはそんなキャラじゃない! もっとずっと口が悪くて、取り付く島もないほど冷たくて、ちょっと気に入らないことがあるとすぐ僕を足蹴にする、態度だけはハウンドよりも大きな極悪非道のポケットフェアリーなんだ!」

ジミー 「・・・てめールイス、脳みそ掻きだしてカレーにするぞコラ」

ルイス 「ニセモノが何を言っているんだい。あいにく僕の頭には、グラスアイとやたらネトネトしたキャラメル色のパテしか入ってないよ」


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エレナ 「・・・なぁ、さっきからルイスの独り言がスゲーんだけど」

ベンジャミン「・・・おそらく、久々にジミーぼっちゃまにマウントを取られたショックで、白昼夢でも見ておられるのでは」

ルイス 「本当のジミーはいつだってフキゲンで、無愛想で、僕のやることなすことケチをつけ、僕からなけなしの自信まで奪い取っていくタイラント気質で・・・ブツブツ」

ジミー 「おい」

ルイス 「そもそも僕はなぜこんなにもジミーを捜し求めているんだ・・・自分でも理由がわからない・・・そうだ、ジミーなんていないほうが僕の心は平穏さ・・・ネジの足りないエレナとお人よしのベンジャミンを利用して・・・ブツブツ」

ジミー 「起きろこの妄想癖の中2病患者」

ルイス 「ギャー!!」


***


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ルイス 「・・・帰ってきたなら帰ってきたで、普通に「ただいま」を言ってよ」

ジミー 「なによりも先にお前のイカレた格好が目に入ったんだろが」

ルイス 「そんでもってなんで上半身ハダカなの? ジミー」

ジミー 「この家に俺の夏服ねぇんだよ! このクソ暑いのに長袖セーラーなんか着てられっか!」

ルイス 「・・・ねぇジミー」

ジミー 「なんだよカス」

ルイス 「・・・ソボクな疑問なんだけど、どうして帰ってきたの?」


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ジミー 「そこに触れたら殺すぞ」

ルイス 「そこまで言わなくてもいいじゃない。僕、やっぱり嬉しいよ、ジミーがこの家に帰ってきてくれて」

ジミー 「黙らねぇと目の中にコブシつっこんでグラスアイ外すぞ」

ルイス 「そんなに照れなくてもいいじゃない」


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ジミー 「照れてねーよバーカ」

ルイス 「僕の平和な日々も終わるなぁ 真夏の訪れとともに」

ジミー 「お互い様だろ」





*****


腰痛、だいぶ回復しました。

低反発布団を普通の布団に、車移動を自転車移動に、午前2時就寝を23時就寝に、と生活を改めてみたらカラダ全体の調子がよくなった気がする・・・!

留守中、「お返事はいらないです」とお見舞いのメッセージをくださった方、本当にありがとうございます。お言葉に甘えて個別のお返事はしませんが、メッセージをいただいてどれだけ元気付けられたことか。
しょもないブログですが、閲覧者の方からこんな言葉をかけていただけるなんて、やっててよかったなと心から思いました。

それとTシャツプレゼントの件でコメントをくださった方、お返事したいので、お手数ですがよろしければ応募時のHNとメールアドレスを添えて左のPOSTから送信してください(^3^)/

今日から夏休みなので東京の実家に里帰りです。また更新滞りますが暑いのでちょうどいいかな~

| BABY,THE AIR IS NOT VISIBLE | 10:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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